Q:営業力があって知識が豊富な信頼のある営業マンに出会える方法はありますか？

A:営業マンが研究熱心であるかどうかは1つの判断材料となります。勉強や研究は深まるほどに人を謙虚にさせるもので、努力の末に取得した資格を剥奪されるような下手はやらないものですから、名刺に「宅地建物取引士」以外にも信頼のおける資格名が記載されているかどうかで、正しい知識に基づき、謙虚に相談に乗ってくれるかどうかがわかるでしょう。

また、いくら時代がネット社会になって、IT重視の営業方針になっても、インターネットがご縁をつなぐのではなく、人がご縁をつなぐものだから、たとえ、１つの物件でご縁がなかったとしても、人とのご縁を大切にすることが、その後の 有利な展開につながります。

Q:対応のよくない営業マンに当たってしまうのはどうしてでしょうか？

A:あなたが不動産会社から大切にされない理由は、あなたの側にあるのではなく、不動産業界の仕組みにあると言えるかもしれません。

以前、お客さんが、このようなことを話しておられたのを、思い出しました。

『私も含めて、多くの人は不動産取引には不慣れなものです。一生に２～３回、不動産を買い替える程度であるならば、２～３回の経験しかないわけです。不動産会社の側から見れば、その人がお客さんになってくれたとして、次にお客さんになってくれるのは10年先か20年先かということなわけだから、リピーターとしての顧客との信頼関係がどうのこうのと考えるよりもむしろ、たった１人だけ、契約させてしまえば良いという発想になりがち。また、そういう仕事の仕方で、勤めている会社の評判が下がることを気にするよりも、目先の営業ノルマ達成の重圧(時にはチームの連帯責任の重圧すらあります)から解放される方に気持ちが動きやす。大企業や中堅企業の不動産会社の社員は営業目標達成の為に、零細企業であればビジネスモデルが構築されておらず経営の不安定な不動産会社の社長は、倒産を避ける為に、信頼を犠牲にしがちです。不動産の仕組みが変わってくれたら、私たち素人にも優しく、喜ばれる業界になるのだろうに・・・。』